おもしろ数字辞典~ものの数え方~

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手まり歌『一番はじめは一の宮』

『一番はじめは一の宮』は、明治後期~昭和時代にかけて、全国で歌われていた手まり歌。口承のため作詞者は未詳。
数え歌の部分は御利益のありそうな神社仏閣の名前、後半は徳富蘆花のベストセラー小説「不如帰(ほととぎす)」がモチーフとなっている。
本来の歌詞は数え歌部分のみで、後半は「不如帰」の舞台を観賞した女の子が付け足したものらしい。



 ● 一番はじめは一の宮 ●

  一番はじめは一の宮
  二は日光東照宮
  三は佐倉の惣五郎※*
  四は信濃の善光寺
  五つ出雲の大社(おおやしろ)
  六つ村には鎮守様
  七つ成田の不動様
  八つやはたの八幡宮*
  九つ高野の弘法さん
  十は東京本願寺*

  これだけ眞願かけたなら
  浪子の病も治るだろう
  ごうごうごうと鳴る汽車は
  武男と浪子の別列車
  二度と逢えない汽車の窓
  鳴いて血を吐くほととぎす


※佐倉の惣五郎…成田市の東勝寺。義民・佐倉惣五郎を祀る霊堂がある
*歌詞のバリエーション
 三は讃岐の金比羅さん
 八つ大和の東大寺/法隆寺
 十で所の氏神さん

数え歌 『いちじく、にんじん…』

手毬唄、羽根突き唄として全国で歌われていた数え歌。
「いちじく、にんじん、さんしょに」までは全国共通のようだが、以降の歌詞は地方によって様々なバリエーションがある。


 ①いちじく にんじん さんしょ に しいたけ ごぼう に 
  むくろじゅ ななくさ はつたけ きゅうり に とうがん

 ②いちじく にんじん さんしょ に しいたけ ごぼう に
  むかご ななくさ はったけ きゅうり に とうかん
 ③いちじく にんじん さんしょ に しいたけ ごぼう に 
  むかご ななくさ はったけ くわい に とうがん
 ④いちじく にんじん さんしょ に しいたけ ごぼう に
  むかご ななくさ はじかみ くねんぼ に とうがらし
 ⑤いちじく にんじん さんしょ に しいたけ ごぼう に 
  ろうそく ななくさ はくさい きゅうり に とんがらし


 1…無花果(イチジク) 
 2…人参(ニンジン)
 3…山椒(サンショ)
 4…椎茸(シイタケ)、紫蘇(シソ、シソウ)
 5…牛蒡(ゴボウ、ゴンボ)
 6…無患子(ムクロジュ、ムクロジ) 、零余子(ムカゴ)
  *無患子:黒い種が羽根突きの羽根の玉に使われる。果皮は石鹸の代用にされた。
 7…七草(ナナクサ、ナナグサ)
 8…初茸(ハツタケ、ハッタケ)、薑(はじかみ)、白菜(ハクサイ)
  *薑:ショウガ、サンショウの古名。
 9…胡瓜(キュウリ)、慈姑(クワイ)、九年母(クネンボ)
  *九年母:インドシナ原産のみかんの一種。
 10…冬瓜(トウガン、トウカン)、唐辛子(トウガラシ、トンガラシ)